【永い言い訳】を読みハマった西川美和さんの処女作。
何年か前に映画を先に観て、素晴らしい。と思ったのだけど、今度は小説として読みました。

改めて、素晴らしい。

そしてまた映画を観ました。
今度は、小説で描かれている細部までが読み取れるので感動もひとしお。オダギリジョーさんと香川照之さんが演じる兄弟の歪な関係性と感情のゆれが、心を揺さぶりました。

田舎で家業を継ぐ兄と、都会に飛び出して成功を収めた弟。従順で誠実な兄の中に秘められた毒と、自分も人も信用していない弟。
閉鎖的な田舎街を舞台に、暗い優越感やねっとりとした妬み、その奥の方にある眩しいくらいの愛。

映画・小説、どちらも良いので、
映画→小説→映画の順番で観る事で、どハマり決定です。